令和3年3月、対馬市議会定例会が開催され、重要な案件が審議された。
市長の比田勝尚喜氏は、行政報告の中で、新型コロナウイルス感染症に関連したワクチン接種の準備や進捗状況を詳しく説明した。「希望する市民皆様に迅速かつ適切に接種ができるよう、鋭意準備を進めており、特に高齢者向け優先接種は4月1日以降を予定している。」と述べた。
また、昨年の台風による復旧支援や、SDGs推進のための企業との連携協定の締結についても言及した。特に、九州電力やKDDI、アスクルとの協定が、地域の持続可能な発展を期待させる内容であることを強調した。
議案に関しては、令和2年度一般会計補正予算(第15号)などが提出された。具体的には、漁港整備や市道改良事業に関する予算の追加が主要な内容であり、対馬市における産業基盤を支える重要な施策とされる。
議長の報告では、議会の運営に関する事項や今後のスケジュールが説明され、会期は3月16日までの20日間に決定された。出席議員からも、細かな質疑応答が行われ、市民生活に直接影響を及ぼす議題についての意見交換がなされた。
ほかにも、直面する災害対応や、高齢者医療の充実についても言及され、地域の重要な課題解決に向けた取り組みが強調された。議員たちは、今後も連携して課題解決に向けて努力することを誓ったし、また、コロナ禍で苦しむ市民への支援策についても引き続き検討する意向を示した。
全体として、対馬市は市民の生活を守りながら、地域経済の復興や持続可能な発展に向けた様々な施策を推進する姿勢が伺える会議となった。市長及び議員たちの発言からは、市民協働のまちづくりに向けた明確な意志が伝わった。