令和3年7月2日、対馬市議会は第2回定例会を開催した。
議事では、令和3年度対馬市一般会計補正予算についての審査が行われ、多くの議員から意見が寄せられた。
審査では、総務文教常任委員会の上野洋次郎委員長が「新型コロナウイルス対策としての追加補助金が主な内容で、一部支出は教育費にも関連している」と指摘した。
また、厚生常任委員会の小田昭人委員長は、高齢者福祉センターや新型コロナ対策の拡充について言及し、より良い環境づくりを求めた。
さらに、産業建設常任委員会の春田新一委員長からは、「観光業支援特別給付金事業についての補助額の見直しを」求める意見が多く寄せられ、特に飲食業者からの具体的な要望が強かった。
本議会では、議案第33号が賛成多数で可決された。
次に、作元義文議員は国境離島活性化推進特別委員会の設置に関して提案し、「新法施行後に対馬独自施策を進めるために、議会と行政が協力する必要がある」と強調した。この提案も可決され、新たな委員会が設置される運びとなった。
続けて、議会広報編集特別委員会の設置に関する決議も行われ、小島德重議員は「市民とのコミュニケーションを強化するため、議会活動の情報を公開する必要がある」と述べた。
他には、盗難仏像の早期返還を求める意見書が提出され、作元議員が「韓国政府に対して強い要望をするべき」と発言した。これに対し議員たちも一致して賛同した。
最後に、常任委員会の閉会中の継続調査についても提案され、全議員の異議なく決定した。
この会議の中で、市民の声が反映されるような形で議論が進められた。市長の比田勝尚喜氏は、議会の結果を踏まえ、生活と福祉の向上に向けて取り組む意向を示した。今後の行動が注目される。