令和6年6月19日、対馬市の市議会で第2回定例会が行われた。議会の冒頭、議長の挨拶で始まり、続いて各会派の代表質問が行われた。特に観光地整備と介護保険に関する議論が目立っており、多くの意見が交わされた。
最初の質問は、大浦孝司議員からのもので、比田勝港の貿易港開設への取り組みについてだった。大浦議員は、地元水産業者の状況を報告し、「対馬産の魚の仕入れが十分ではない」と指摘した。これに対し、比田勝尚喜市長は、「水産業が厳しい現状であるが、韓国市場への輸出は期待できる」と回答した。市長は、貿易港開設のメリットを強調し、関係者との協議を進める考えを示した。
また、伊原徹議員からは、観光資源としての厳原南部地域の整備についての質問があった。市内の観光地整備の必要性を訴え、特に上見坂公園から清水山城跡までの周遊ルートの創設を提案した。市長は、現在の自然環境を活かした整備を行い、適切な景観維持を図りたいと述べた。
さらに、伊原議員は介護保険料についても質問をし、介護保険制度の進展や第1号、第2号被保険者の保険料についての説明を求めた。市長は、自治体負担が増加することを認識しつつ、介護保険制度の重要性を強調した上で、高齢者が住み慣れた地域で生活し続けられるような取り組みを進める方針を示した。
今回の議会は、特に観光地整備や介護問題に対する提案がなされ、参加議員たちが活発に意見交換を行った。次回の会議では、報告書をもとにさらに詳細な議論が期待されている。