令和6年4月25日、対馬市議会は臨時会を開催し、多くの議題が取り上げられた。
初めに、市長の比田勝尚喜氏が挨拶を行い、去る4月13日に実施した市政施行20周年記念式典の成功を報告した。これを受けて、令和6年度を迎えるにあたり、市民との連携を強化し、まちづくりへの取り組みを進める考えを示した。
今回の会議では、令和5年度の各特別会計補正予算が専決で承認されることが中心となった。一部の承認案件では、対馬市国民健康保険特別会計補正予算の内容について説明が行われた。保健部長の桐谷和孝氏は、「外来収入の減と医業費の減によって補正が必要であり、歳入歳出をそれぞれ約1,939万2,000円減額し、合計4億5,526万6,000円となった」と述べた。
また、今年度から新たに施行される定額減税に関連した補正予算も討議された。総務部長の木寺裕也氏は、「物価高騰に対する支援としての調整給付金を計上」、「この給付金は総額で約4億3,335万7,000円を見込んでいる」と説明した。
人事関係の決議では、副市長の選任が重要な議題となった。議長の初村久蔵氏は、「副市長二人体制の導入を議論し、その必要性を強調した」と報告し、各議員はさまざまな意見を述べた。特に、小宮教義議員は、役所からの選任が続くことに懸念を示し、「外部からの人材導入が必要」と訴えた。これに対して、比田市長は、豊富な知識と経験を有する二名の副市長を選任する考えを示し、議会の同意を求めた。
另外、教育委員会の任命や監査委員の選任についても話し合いが行われた。市長は、一宮惠津子氏を引き続き教育委員に任命する意向を表明し、議員の賛同を得た。監査委員に関しては、安野堅一郎氏が再任される。
その後、休憩を挟んで、議事は無事に終了した。議長は「本日の審議に感謝し、今後も市民のために誠心誠意努めていく所存」と述べ、閉会の挨拶を行った。