令和6年3月7日に対馬市議会の第1回定例会が開会し、重要な行政報告や各議案の検討が行われた。
市長の比田勝尚喜氏は、選挙結果を受けて再選し、今後の施政方針を強調した。その中で、本市のこれまでの歴史を振り返り、さらなる発展への意欲を示すと共に、対馬市の施策に市民の声を反映させる意向を明らかにした。
特に注目されたのは、市制施行20周年をテーマにした施策で、4月に予定されている記念式典に向けての準備が進められている。市長は、「市民と共に20年を祝い、今後の発展に繋げていきたい」と述べた。
また、行政報告では、昨年発生した能登半島地震に対する支援活動についての報告があり、対馬市としても義援金を募るなどの支援を行ったことが紹介された。このことにより市民の協力が得られた点に感謝の意を述べた。さらに、厳原釜山航路の運航再開に向けた取り組みも発表され、関係機関との密接な協議が進められている。
懲罰動議についても議論があり、入江有紀議員に対する懲罰が決定された。戒告の内容やその経緯が報告され、議会の品位を保つための必要性が強調された。議員間で意見が交わされる中、議会の規律を維持するための必要な措置として厳粛に受け止められた。
予算関連の議案も多く提出され、令和6年度一般会計予算案が説明された。総額332億2,700万円を計上し、地域経済への影響を考慮した施策が盛り込まれていることが報告された。特に、災害復旧や防災関連事業に対する投資が徹底されており、市民の安全・安心な生活を確保するための重要な一歩として評価されるべきである。
最後に、市長は「私たちの未来に向けて共に挑戦していきましょう」と呼びかけ、市民一人ひとりの協力を求めた。議会は重要な問題を全面に議論しながら、地域発展に努める責任を果たす。