令和3年6月11日に開かれた第2回対馬市議会臨時会では、様々な議題が取り扱われた。
重要な内容の一つは、令和2年度対馬市一般会計補正予算(第16号)の承認である。総務部長の木寺裕也氏は「この補正予算は地方譲与税や地方交付税等の交付金の確定によるものであり、歳入歳出それぞれ7億8,693万8,000円の減額が見込まれる」と説明した。
また、承認第4号と第5号に関する報告も行われた。福祉保険部長の乙成一也氏は「介護保険特別会計や国民健康保険特別会計に関連する予算は、新型コロナウイルスの影響を受け、様々な調整が必要である」と話した。
質問時間では、議員の脇本啓喜氏が市民協働推進費の減額について疑問を呈した。彼は「減額の理由としてコロナ影響があったとの説明だったが、具体的な事業内容は何か」と求めた。
続いて、修学旅行支援に関する質問も出た。教育部長の八島誠治氏は「コロナによる影響で修学旅行が中止され、そのために補助金が減額された」と述べた。
さらに、各種補助金に関連して、福祉保険部長の乙成氏も「低所得の子育て世帯向けの支援給付金が新型コロナの影響で拡充される」と強調した。これに対し、議員たちは今後の市民への周知活動や適切なパフォーマンス向上について考慮するよう促した。
また、対馬市の将来的な枠組みとデジタル化の促進についても言及があった。市長の比田勝尚喜氏は、「デジタル推進の必要性を感じ、来るべき時代に備えて市民生活を向上させていく方針を強調した」と述べた。
しかしながら、オンラインでの成人式の実施について、教育長の永留和博氏は具体的な検討は行っていなかったことを認め、市長のメッセージによって祝いの意志を示そうとしたことも話題となった。議員たちは、「次回からはオンライン実施も視野に入れてほしい」と改善を求めた。
会議の最後には、全ての議案が承認され、議長が閉会を宣言した。市民の生活向上のため、議会の働きかけが今後も期待される。