令和元年12月9日の対馬市議会では、会派代表質問が行われ、市のさまざまな施策に関して議論が交わされた。
特に注目されたのは、観光産業の現状とその対策である。新政会の山本輝昭議員は、韓国からの観光客激減により、市の観光業が大きな打撃を受けている現状を指摘し、具体的な施策を求めた。韓国との関係改善が求められる中で、市長の比田勝尚喜氏は、観光客の安全対策や新たな誘客促進策を進めていく意向を示した。また、復調の兆しが見えた場合には、早急に具体的な施策を打ち出す意義が主張された。
次のテーマは、災害時の警戒体制の強化についてである。議員からは、台風や大雨による災害に備えての警戒体制や情報伝達手段についての質問が上がり、市長は災害警戒本部の設置や職員体制の強化について言及した。特に、自衛の重要性や市民への迅速な情報伝達が求められる中、市と自治体の連携強化が強調された。
河川整備についても大きく取り上げられた。議員が河川の改修現状と進捗について質問したところ、市長は現在進行中の河川整備事業について説明した。特に佐護川の整備進捗が課題とされ、進捗状況の報告と共に、必要な対策を再確認した。
さらに、インターネット通信については、黒田議員が市内速度拡大の進捗を尋ねると、市長は年度末までの10ギガ接続目指す状況を説明し、期待する市民に対し素早い対応が求められていることを明示した。
このように、対馬市議会では地域の安全保障に向けた調査および施策の実施状況を確認し、今後の改善点を浮き彫りにする内容が多く議論された。市が地域の発展を促進し、持続可能な経営をサポートするため、議会での情報交換が重要であることが再認識される会議となった。