対馬市では、経済的な支援を通じた安全・安心なまちづくりの実現に向け、さまざまな対策を進めている。この取り組みの一環として、市道堂坂線の交通安全対策が検討されている。現在、新しい路線の工事が進行中で、完工は2028年の予定。しかし現行の狭い道路は、高齢者や夜間通行者にとって運転が難しい場所が多く、白線を引くことでの対策が求められている。
市長は、「白線引きは交通安全に寄与するため、必要な箇所について順次対応する」と述べた。これに対し、議員は危険箇所の特定と重点的な改善を求めた。
次に、比田勝港の網代地区の安全対策に関して議論が交わされた。ここでは、防波堤の新設が地域漁業者からの強い要望として挙げられており、予算を見越した工事進行が期待されている。市は、長崎県への要望を通じてこの課題に取り組む姿勢を見せた。
さらに、古里地区における外来漁船用係留施設の整備についても言及された。ここは観光客の増加と共に必要性が高まっており、県との密接な協力を通じて進捗が期待されている。
一方、教育長は、教職員住宅に関する質問に対し、老朽化した住宅の管理状況について説明。入居状況は良好で、未利用となっている住宅の解体計画が進んでいることを強調した。教育委員会は、住宅の維持管理に努める方針を示し、地域のニーズに合った活用を検討していると述べた。
今回の議論からは、対馬市が取り組む「安全・安心・安定したまちづくり」の姿勢が見て取れ、今後の進展に期待が寄せられている。