令和5年3月対馬市議会は定例会の第1回を迎え、議案審議が行われた。主要な議案には、令和5年度各種特別会計予算案が含まれており、特に地域医療や福祉、教育に関する内容が多く承認された。議案第9号として提案された令和5年度対馬市診療所特別会計予算は、総額4億5,174万円とされ、外来収入は2億2,378万円と見込まれる。予算の一部は、医療機関における外来診療に関連した収入から賄われる。健康づくり推進部長の桐谷和孝氏は、歳入の具体的内訳に触れ、県からの補助金額なども含まれていると報告した。
次に審議されたのは、令和5年度対馬市国民健康保険特別会計予算に関する議案で、総額44億4,373万6,000円とされている。福祉保険部長の國分幸和氏が補助金や保険給付費、医療費の見込み収入について詳述し、特に県補助金を32億9,520万3,000円と見込む旨を強調した。この予算案も特別会計の重要性を反映している。
また、議案第12号では令和5年度対馬市介護保険特別会計予算も承認された。その額は39億9,451万4,000円となっており、介護サービスの向上や施設運営の基準を確保するための資金として用いられる予定である。その後、議案第13号から第15号までにかけては、旅客定期航路事業や水道事業の予算案が一括で審議され、各部長は、効率的な運営と適正なサービス提供を約束した。
最後に、議案第28号と第29号では、湯多里ランドおよびあがたの里の指定管理者の決定が行われ、指定管理者として新たに入る株式会社クリルと株式会社A companyが選定される。今後、これらの指定管理者が地域内サービスの向上に貢献することが期待されている。
以上の内容は、対馬市の地域負担を軽減し、持続可能な地域社会の形成を目指すものである。議案の各項目は審議の上、全て可決された。