令和3年12月10日に行われた対馬市議会では、市道および観光施策などに関する重要な質疑が行われた。この日の議題には、市道横町線の交通安全対策や久田日掛線の道路改良について、波田政和議員が市長に対し具体的な改善策を求める場面が見られた。
波田議員は、まず市道横町線と国道382号線の交差点について指摘した。
この交差点では、一時停止規制が設けられており、橋の高欄によって視界が悪くなっていると述べ、事故を未然に防ぐための改良が必要であると訴えた。
「橋の構造から、かなりの苦慮が見受けられますが、安全を何よりも優先しないといけない」と強調し、行政が市民の安全を考えた対策を優先して立案すべきだとの意見を述べた。
次に、久田日掛線の交通安全対策についても言及した。
波田議員は、そこでの通学路の不備を指摘し、特に児童が安全に通学できる環境整備の必要性を訴えた。
「通学中に事故が起きるリスクを最小限に抑えるためには、何らかの措置を早急に講じるべきです」と述べ、その具体的な施策を求めた。
市長は強い関心を示し、提案された計画に対し協力していく意向を明らかにした。
「県とも協議しながら市道の改善に向けて全力で進めます」と答え、市民にとって住みやすいまち作りに向けた姿勢を示した。特に、国道側の一時停止位置についても改めて検討し、安全確保の重要性に理解を示した。
また、観光施策についての質疑も行われた。
議員は、特に対馬の歴史的資源や文化財を生かして、観光客をより引き寄せるための施策が必要であると訴えた。「最近の旅行トレンドに合った施策を進めることで、観光振興が図れるはずです」と述べ、波田政和議員が提案した観光大使としての新庄剛志氏の起用に対する期待を語る場面もあった。
この日は、建設部長からも具体的な改善策が提示され、各提案の実現に向けた熱意が伝わった。市民と行政が共に協力して対馬市の未来を切り開いていくための重要なステップとなったと言えるだろう。