対馬市議会の令和6年3月定例会において、重要な市政一般質問が行われた。
市長の比田勝尚喜氏は、過去の議事に基づく市政の評価が求められた。議員の小宮教義氏は、現在の市政運営の状況と過去の評価を深く掘り下げる質問を行った。特に、台風10号による損害賠償金の問題について、4,000万円の国家賠償金が一旦取り下げられた経緯を明らかにした。
比田勝市長は、台風による損害について調査を行った結果、瑕疵が認められ、国家賠償法による賠償責任があるとの見解を示した。市は保険会社との話し合いを経て、一部保険金が入金されたものの、賠償金に関しては未解決の差額が存在している。現段階で約2,816万円の差が生じており、その理由が問われた。
小宮氏は、保険会社の算定根拠として、災害以前からの建物の瑕疵を指摘した。市長は保険金受領を認めつつも、具体的な対応について未だ解決策が奮闘中であることを認識している。今後、さらなる精査が求められる。
次に、小宮氏は地域マネージャー制度についても言及した。地域マネージャーは市政において大きな役割を果たしているが、最近ではその利用が薄れつつあるという。市長は、制度の見直しや強化の必要性を認識し、地域との関係性を深める意義を訴えた。