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対馬市議会、漁業振興と再生可能エネルギー政策を議論

対馬市議会第4回定例会では、漁業振興策と再生可能エネルギー政策について議論が交わされた。
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令和2年12月16日に開催された対馬市議会第4回定例会では、主に市政一般質問が行われた。

議議員の大浦孝司氏は、アカムツの沖合操業に関する問題を指摘し、対馬の漁業環境に対する懸念を表明した。特に、漁獲量が減少していることや漁業者の高齢化問題について詳細に述べ、35,000トンから14,000トンに減った漁獲量のデータを挙げ、今後の水産業の振興策を市長に問いかけた。

市長の比田勝尚喜氏は、漁業の現状について語り、海水温の上昇や新型コロナウイルスの影響など複数の要因が水産業に打撃を与えていることを説明した。特に漁業従事者の高齢化率が44%と高く、このままでは漁業の存続が危ぶまれると警告を発した。

市長は新規就業者の育成に力を入れるなどの対策を講じる意向を示しつつ、対馬での漁業振興に向けた取り組みが重要であるとの見解を強調した。また、地域ブランドを活かした経済循環の構築が必要であり、持続可能な水産業の確立に向けた施策についても言及した。

次に、波田政和氏の質問に移り、エネルギー政策、特に再生可能エネルギーの導入について確認がなされた。波田氏は、洋上風力発電の導入の可能性について懸念を示し、実現のための費用や実効性について詳しい検討が求められるとした。

市長は、洋上風力発電を推進する立場を表明しつつ、住民の利益を優先し、地域経済への影響を考慮することが重要であると述べた。経済効果と持続可能な開発の観点から再生エネルギーの活用は必須であるとし、市の未来を見据えた持続可能な施策に対して真摯に取り組む姿勢を強調した。

質疑応答は熱を帯び、持続可能な未来に向けた熱意が感じられる内容となっていた。市民生活に直結する漁業の振興策とエネルギー政策が大きな焦点となり、今後の具体的な施策に注視が集まっている。

議会開催日
議会名令和2年12月対馬市議会第4回定例会
議事録
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