令和4年第1回対馬市議会定例会が3月4日に開かれ、議員たちが重要な市政問題について質問を行った。
特に注目を集めたのは、対馬市まち・ひと・しごと創生総合戦略に関する議論である。陶山荘太郎議員は、対馬市の高校が特色ある文化やスポーツ指導者を招聘する事業の進捗に関する懸念を示した。「事業の現状と問題点について市長の認識を伺います」と発言した。
市長は、コロナ禍の影響が大きく、作業の進展がままならないことを認めた上で、指導者公募計画が進行中であることを明らかにした。具体的には、リモート方式や募集要項を素早く整えていくことを目指すとした。
また、進行中の事業において、要望の取り込みを図り、特に公務員試験対策として必要な短期講義実施の可能性についても前向きに検討していることを強調した。
陶山議員は、さらなる事業の拡充を促し、リモート講義の実施を急ぐべきだとの意見とともに、西海市が成功させている事例を挙げ、対馬市でも高度な教育支援が求められていることを訴えた。
次に、陶山議員は防犯灯の設置状況と今後の方針について質問した。現在、市内に約6600箇所ある防犯灯の新設状況について確認し、災害時でも機能するソーラーパネル式防犯灯の導入について市長と総務部長に説明を求めた。市長は、災害時の安全性確保のために、これまでには周辺に暗がりのない照明を設置することが重要だと述べた。さらに、市長は、ソーラーパネル式防犯灯の導入について技術的な実証を行いたい意向を示した。
議員たちの強い要望を受け、対馬市の防犯体制の強化が一層進むことが期待されている。市民の安全を最優先に考え、今後も市政は市民の安心・安全のために取り組んでいく考えである。