令和4年3月17日に行われた第1回対馬市議会定例会では、予算計上と重要課題について多くの議案が審議された。
日程の中心となったのは、令和4年度の対馬市一般会計予算で、歳入歳出ともに前年より1.5%増の312億5,200万円とされた。市税の収入が4.3%増加する見込みである。
議案の審査を行った予算審査特別委員会の委員長、糸瀬雅之氏は、「各事業においては資料の収集と適切な予算案の提示が求められている」と発言し、議会の透明性と効率的な予算執行が重要であることを強調された。
また、議会では「ロシアのウクライナへの軍事侵攻を非難する決議」が承認された。この決議の提案者、船越洋一議員は、「我々は武力で平和を脅かす行為に声を上げる必要がある」とし、国際法の重要性を訴えた。
さらに、「敵基地攻撃能力の早期実現に関する意見書」が発議され、これは主に国境離島対馬の防衛の必要性を主張する内容であったが、激しい反対意見も相次いだ。反対派の議員らは、憲法の理念に立脚しなければならないとし、軽率に結論を下すべきでないとの立場を示した。
最後に議長からは、議会の決議が市民の意見を反映した結果であることへの感謝が述べられ、今後も市民の信頼を得られる行政運営を模索する意気込みが示された。
本議会は、議案の可決と同時に市民の期待に応える形で進められ、予算等の重要性が再確認された8692文字の内容を持つ議事録となった。今後の対馬市の政策がどのように展開されるか、市民は注目していく必要がある。