令和2年12月18日、対馬市議会は総務文教常任委員会や厚生常任委員会の審査報告を受けて、議案に関する意見を交換した。
初めに、議案第93号「令和2年度対馬市一般会計補正予算(第11号)」について、坂本充弘総務文教常任委員長が報告を行った。審査内容によると、歳入の主要な減少項目には国庫支出金の減や航路運賃割引事業債が含まれる。
続いて、厚生常任委員会報告を伊原徹委員長が行い、ひとり親世帯への臨時特別給付金に係る補助金の計上や、台風被害の処理に関わる経費が盛り込まれたことが強調された。
また、長郷泰二産業建設常任委員長からの報告では、農林水産業従事者への支援が語られ、新型コロナウイルスによる影響により、観光事業においても様々なイベントの中止が余儀なくされた点が指摘された。
その後、質疑応答が行われ、特に損害賠償に関することが注目を集めた。小宮教義議員は、台風第10号の影響で市の施設の屋根が飛散し、隣接する住宅に損害が及んだ件について、賠償する必要性に疑問を呈した。市側は、管理責任を示しながらも、今後の補償の在り方について慎重に考え続ける姿勢を示した。
議案第116号の損害賠償の決定については、特に市の瑕疵判断に疑義が生じたために撤回の意向が示された。この撤回には市長比田勝尚喜氏が謝罪し、再確認の重要性を強調した。
最終的に、議案第115号もすべて異議なく可決され、議会は閉会した。市長は今後も適正な事務処理に努め、市民生活の向上を目指すことを表明した。