令和3年12月21日、対馬市議会が第4回定例会を開催し、重要な議案が可決された。
特に、令和3年度対馬市一般会計補正予算(第9号)に対する議論が活発に行われた。この補正予算は、新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済の支援を目的としている。市民生活部長の二宮照幸氏は、この予算に盛り込まれた各事業が市民の生活向上に寄与することを強調した。
補正予算の主要な歳入には、国庫支出金が含まれ、特に幼稚園の給付費負担金や観光業への新型コロナ対策協力金が反映されている。歳出は、地域の福祉や教育の充実を図るための修繕費が増加している。
次に、住民の移住・定住を促進するための条例改正が議論された。議案第66号で提案されたこの条例では、定住支援住宅の入居期間延長時の使用料を増額することで、定住の意識を高める方針が示された。市長の比田勝尚喜氏は、入居者に対してこの改正の意義を説明し、利用促進を促した。
さらに、自動車教習場やまちづくりコミュニティ支援交流館の指定管理者も、引き続き株式会社共立自動車学校および特定非営利活動法人対馬郷宿に指定される運びとなった。これに伴い、各施設の運営を安定的に行うことで、地域活性化に寄与することが期待される。委員長の上野洋次郎氏は、この管理者指定が地域へのサービス向上につながることを願い、今後の取り組み強化を望んだ。
最後に、発議第8号として、離島振興法の改正・延長を求める意見書が採択された。この法案は、対馬市における厳しい自然的・社会的条件を踏まえ、持続可能な地域振興のために強く要望されている。作元義文議員は、意見書の重要性を訴え、国に対して早急な対応を呼びかけた。
議会では、市民の生活の質を向上させる決定がなされ、市長と議会の連携による更なる地域振興が期待される。