令和6年3月19日、市議会で市政一般質問が行われた。市長をはじめとする多くの市職員が参加し、主要な問題について活発な意見交換が行われた。
波田政和議員は、まず、地域住民の通学路に関する要望に言及した。市道堀田線の安全対策の重要性を強調し、市長に早急な対策を求めた。市長、比田勝尚喜氏は、交通安全プログラムに基づく点検が行われており、国からの補助金を活用して緊急的な対策を検討している旨を述べた。
次に、波田議員は比田勝市長の描く未来創造戦略について質問を続けた。市長は、SDGsを基軸にした公約の実現を目指し、人口減少対策が最優先であると強調した。結婚支援や育成施策の充実を図ると述べたが、具体的な施策については今後の検討が必要だとした。波田議員は、この施策が遅延している点を指摘し、迅速な行動を促した。
さらに、核ごみ処分問題も議題に上がった。波田議員は市民の期待を反映した形で安全に対処する必要があるとし、市長に対して具体的な行動を要求した。市長は、条例制定については慎重に検討すべきで、市民と議会の理解を深める必要があると述べた。市長は市民の理解と協働による解決が不可欠だと強調した。
最後に、船越洋一議員が厳原南部地域アクションプランの進捗状況について質問した。市長は、地域と行政の協力によって地域活性化を目指すプランが進行中であると説明し、豆酘住民センターの建替えに向けた具体的な取り組みについても言及した。また、温泉施設の利活用についても言及された。市長は、ボイラーの更新が必要であり、今後の方針は地域の意見を基にして進めていくと答えた。
このように、質疑を通じて、地域住民の声に基づいた実効性のある施策が求められることが強く感じられる会議であった。