令和2年9月15日、対馬市議会が開催され、市政一般質問が行われた。
議員らは、地域の重要な課題に対して熱心に意見を交わした。
まず、運賃輸送コスト補助金について、16番の大部初幸議員が取り上げた。大部議員は、新型コロナウイルスの影響を受けた漁業者の厳しい現状を訴え、一ヶ月早めて2か月分の補助金支給を求めた。これに対し、市長の比田勝尚喜氏は、補助金の調整が必要であるとしつつも、農林水産物の輸送コスト支援の取り組み強化を示唆した。
次に、大部議員は、対馬島内の海水浴場における洋式トイレの不足についても指摘した。この指摘に対し、市長は、今後の調査を通じて洋式トイレの設置を進める意向を示した。特に、観光に訪れる障害者や高齢者へ配慮が求められる。
次に、1番の坂本充弘議員が市街地の道路脇側溝の清掃について発言した。坂本議員は、泥が堆積した側溝により冠水の可能性が生じていると警鐘を鳴らし、早期の清掃を求めた。市長は、道路管理者による除草作業の重要性を認め、地域との連携強化を図る考えを示した。
また、坂本議員は、バスと飛行機のアクセスについても提言した。福岡への便が早まったことで、バスの接続遅れが問題視され、より便利なアクセスを求めている。この意見にも市長は、関係者と協議しながら善処していく方針を述べた。さらに、新型コロナウイルス感染症に関連する学校行事の対策も議論され、学校ごとの判断が重要であると指摘された。
このように、市政一般質問では地域の様々な課題が取り上げられ、議員の活発な議論が市民生活に根ざした政策へとつながることが期待されている。今後も、市と議会が連携して市民の声をきちんと反映させた施策を進めていくことが重要だ。