令和6年第1回対馬市議会定例会第2日の会議が令和6年3月8日に開催された。 会議では、令和6年度の各特別会計予算案が議題とされ、討議の後に可決される見込みである。
議案第8号、令和6年度対馬市診療所特別会計予算に関して、保健部長の桐谷和孝氏が提案理由を説明した。歳入歳出予算の総額は4億6,507万3,000円となり、主な歳入には診療収入が計上されている。特に直営診療所の外来収入は2億1,254万4,000円に上るという。
次に、議案第9号、令和6年度対馬市国民健康保険特別会計予算についても桐谷氏が説明した。今議案の予算総額は44億1,973万8,000円となり、国民健康保険税の計上が中心である。県支出金も大きな割合を占めている。
議案第10号と議案第11号においては、後期高齢者医療特別会計予算と介護保険特別会計予算が提案され、合計で40億3,893万1,000円の予算が計上されている。これらは高齢者医療および介護支援に直結する重要な予算である。
さらに、議案第12号、対馬市旅客定期航路事業特別会計予算も審議された。こちらは4,787万2,000円で、昨年よりも4.2%の増加となった。 主な収入は国庫補助金であり、サービス向上が期待されている。
その後の議案についても、議会の進行に支障は見られなかった。特に対馬市の介護保険料金の引き上げが話題となり、適正な基準を求める意見も相次いだ。
これら一連の議案は、全体として市民生活に影響を与える重要性が高く、今後の社会保障制度を支える基盤となる。議会は市民の声を反映しながら、予算の適正化に向けた努力を続ける考えを示した。