令和5年12月19日、対馬市議会は第4回定例会を開催し、重要な議題を審議した。
最も注目されたのは、入江有紀議員に対する懲罰動議である。これは、入江議員が12月6日の一般質問において、同僚議員への不適切な発言をしたことに起因している。大浦孝司議員が説明を行い、「このような発言が議会の品位を失墜させたため、懲罰を求める」と述べた。
入江議員は反論し、「市民の意見を代弁しただけ」と強調した。入江議員の弁明を受けた議会では、複数の議員が意見を述べた。波田政和議員は、議長の議事運営に疑問を抱き、「平等な発言機会を求める」と発言した。
続いて、令和5年度の一般会計補正予算に関する議案が審議された。この議案では、交通事業者の支援金や中学校の補助金が含まれており、予算の使途について質疑が行われた。総務文教常任委員長の陶山荘太郎議員は、歳入や歳出の詳細を説明し、予算案は可決された。
また、対馬市企業誘致に関する条例の一部改正についても議論された。今回の改正は優遇措置の拡充を意図しているが、審議の結果、さらなる検討が必要であるとの理由で否決された。議員からは、人口減少問題への対応が求められた。
その他の議案に関しては、指定管理者の指定や駐車場条例の改正も審議されたが、全体的に会議はスムーズに進行した。議案が次々に可決され、議会の信頼を回復するための意見が交換された。
本定例会を通じ、議員たちは市民の声を代弁し、今後の議会運営のあり方などについても見直しが求められるなか、令和5年度の重要な議題が多くの意見により審議された。閉会にあたり、市長は「市民の期待に応えるため、一層の努力を重ねていく」と強調した。