令和5年12月5日に開催された対馬市議会の定例会において、重要な報告や決議が行われた。
最初に、議長の初村久蔵君からの報告があり、波田政和君の欠席が確認された。また、今次定例会は12月19日まで続くことが決定し、市長の比田勝尚喜君による行政報告が行われることとなった。
市長は、上対馬学校給食共同調理場の運営状況を報告した。長崎県学校給食会からの支援があり、給食の提供が再開されたことを強調する一方、今後も新たに調理員を募る必要があると述べた。加えて、対馬市のデジタルトランスフォーメーションの取り組みについても言及し、専門家の蒼知と連携しながら進めていく考えを示した。
その後、各常任委員会からの調査報告に進み、特に総務文教常任委員会が行った特別支援学校設置に関する調査が注目された。設置予定の新設校については、令和9年に開校予定で、今後の進捗が期待される。議員からは、通学できない対象者への支援案が示され、具体的な協議が求められた。
厚生常任委員会の報告では、医療機関に関する課題が取り上げられ、救急医療体制の強化が必要であるとの声が上がった。また、産業建設常任委員会の調査においても、漁業および観光業の振興策が検討される中、特に地元漁港の活性化に向けた支援が求められている。
令和4年度の決算認定が行われ、経済状況は厳しいものの、予算に対する意見交換がなされ、次年度に向けた財政運営に活かすべきであるとの提言があった。
最後に、日米韓大使による環境保護施策についての訪問が紹介され、対馬市が国際的な課題解決にも貢献する意志が示された。