令和2年4月27日、対馬市議会臨時会が開催された。臨時会では、新型コロナウイルス感染症対策に関する予算が主な議題となっている。
比田勝尚喜市長は、「新型コロナウイルスの影響で市民の不安が高まっている今、速やかに対策を講じる必要性がある」と強調した。また、感染者が確認されていないことに触れつつも、早期の対応が求められていることを説明した。
この日の議題には、令和元年度一般会計補正予算及び令和２年度一般会計補正予算が含まれ、市長はこれに「計319億円の歳入歳出予算が確保される見込みです」と述べた。内容としては、生活支援や医療機関への補助が重点的に扱われる。
許可を得た案には、専決処分の承認も含まれており、総務部長の有江正光氏が「地方自治法に基づく専決処分により、補正予算は先行して承認されました」と補足した。その内容は、事業費の減額や新型コロナウイルス対策に向けた新たな予算が含まれている。
議案の承認はスムーズに進行し、全ての議案が承認された。また、副市長や教育委員会委員、監査委員の任命も議題となり、市民生活の安定に向けた体制づくりも図られた。
総じて、固まった基本方針の下で、予算執行の可決が得られたことが今後の対策に期待を持たせている。市長は最後に、「早期の終息を願いながら、市民の信頼に応えていきたい」と述べ、会議を締めくくった。