令和3年3月16日、対馬市議会の定例会が行われ、重要な議案が審議された。
主な議題は、令和3年度一般会計予算の承認であり、総額は約307億8800万円。これは前年度比0.8%の増加となる。
市税の歳入は新型コロナウイルスの影響により5.4%減となる見込みだが、地方交付税は0.7%の増加を計画している。予算審査特別委員会の委員長、大部初幸氏は、「予算は市民の福祉向上につながるように迅速な執行が求められる」と述べた。
損害賠償に関する議案第30号は、台風10号による小鹿漁村センターの屋根飛散事件に対するもので、約3764万5千円の賠償額が決定された。反対意見もあり、「市は保険会社の意見を重視すべきだ」という意見があった。
また、議案第25号では第2次対馬市総合計画の後期計画についても報告され、施策の見直しが図られる。これは市民生活に直結する施策への影響を及ぼす可能性があるため、十分な検討が求められる。
他の議案として、医療と福祉を重視した複数の特別会計予算が提出され、いずれも賛成多数での決定となった。
会議の最後に、市長の比田勝尚喜氏は、新型コロナウイルスワクチン接種に関する計画について詳細を述べ、今後の施策について期待を寄せた。