令和4年第2回対馬市議会定例会が6月14日に開かれ、様々な議題が審議されました。最初に市長の比田勝尚喜君が、新型コロナウイルスの感染防止策やワクチン接種の進捗状況について報告しました。市内での新規感染者が5月28日以降確認されていない一方で、感染リスクが依然として存在していると強調しました。市民に対しては、引き続き注意を呼びかけました。また、ワクチン接種については、60歳以上の高齢者に対し、接種券を発送する方針も示されました。
その後、複数の常任委員会からの報告が行われました。特に総務文教常任委員会では、市内社会体育施設の利用状況について調査が行われ、人口減少や老朽化が影響している現状が報告されました。また、産業建設常任委員会からは、対州馬の保存と活用に関する調査報告がありました。対馬市は、対州馬保存計画に基づいて繁殖を進め、観光資源としての活用を目指す考えを示しました。
重要な議案としては、対馬市財産の取り扱いに関する条例改正案がありました。新たな規定を設け、教育施設跡の無償貸付けまたは減額貸付を地域の活性化に寄与する事業に適用する方針が発表されました。さらには、二級河川の指定を変更する議案も通過しました。これにより、地域の災害対策が強化されることが期待されています。
さらに、ごみゼロアイランド対馬宣言および持続可能な社会を目指す宣言が提案され、これらは対馬市の持続可能な開発と環境保護への強い意志を示すものです。特に海のごみに悩む対馬市では、環境保護と地域振興の両立が求められています。
他にも、令和3年度の補正予算承認、医療関係の取り組み、観光振興など多岐にわたる議題があり、全体として市の将来を見据えたさまざまな施策が議論されました。特に障害者や高齢者の避難に関する施策が今後の課題として挙げられ、地域住民の安心・安全が強く求められる状況です。