令和3年9月10日に開催された西海市議会の定例会では、災害対策、観光政策、市史の編さんについて多くの議論が展開された。
初めに、災害対策について、佐嘉田敏雄議員が甚大な被害をもたらした8月の豪雨の影響を取り上げ、住宅や農地の支援策を求めた。
杉澤市長は、住宅や農道に関する支援制度について具体例を示し、特に、長崎県と連携した被害支援制度を利用すると説明した。
「長崎県と私たちの市町で協力し、同様の支援を行う制度を創設しました。」と強調。
その中で、農業被害に関する支援策も言及され、特に被害が補助対象外となる農業者への支援が厳しいとする意見があり、これが農家の経済的な負担を増しているとの指摘もあった。
「早急な対応が必要で、支援制度を見直す必要がある。」と述べたのは、各議員であった。本市の支援策に対し、柔軟な対応が求められていることが見えてくる。
次に、観光政策については市長が、西海市の観光振興計画を策定する方針を示した。特に、七ツ釜鍾乳洞公園の整備方針については、老朽化した施設の解体を進め、一体的な整備を図る考えが述べられた。
「観光客が増加している現状を受け、、整備を進めていく」と言及。本市観光の魅力を向上させるため、観光施策の重要性が再確認された。
また、伊佐ノ浦公園の整備拡充の必要性も強調された。特に増加するキャンプ客への対応や、トイレの問題に対する解決策も議論された。
「トイレ問題を早急に解決し、快適な環境を提供していきたい」と市長は述べた。
さらに、西海市史の編さんについても言及され、準備室の設置や編さん委員会の設置が必要との意見が上がった。渡邊教育長も「市史編さんに向け、資料収集の重要性を強調した」と述べ、未来の市史が地域にとって重要な資料となることを強調した。