令和6年第2回西海市議会定例会が6月28日に開催され、複数の議案が一括上程された。
特に、議案第44号の「長崎県後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約について」は重要な内容を含んでいる。
この規約変更に対し、議員の渕瀬栄子氏は強い反対意見を表明した。彼女は過去の医療機関でのトラブルを挙げ、現在の健康保険証の廃止が重大な問題を孕むと述べた。
渕瀬氏は特に、高齢者が直接影響を受けるため、自治体や議員は声を上げる必要があると強調した。彼女の発言に対し、多くの議員が反響を示し、質疑や討論が活発に行われた。
一方で、賛成意見を述べた平井満洋厚生常任委員長は、政府の方針に基づく運用の必要性に触れ、転換を進めるための前向きな姿勢を示した。そして、規約変更が実施されることは避けられないとし、市民への周知が重要であるとの立場を取り続けた。
議案第40号から第43号、さらに第45号から第50号までの他の議案も、各委員会の報告通り原案が可決された。これらは地域政策の柱であり、新たな拡充を期待されている。
加えて、市長の杉澤泰彦氏は、議会の運営に感謝を述べた。市長は、先に行われた長崎県高等学校総合体育大会での成功を祝し、今後も地域振興に貢献する施策の実現を目指す意向を示した。
自然災害に備えた対策として、熱中症への警戒を呼びかけるかたちで、公共施設の開放を計画している旨も報告された。市長は、この対策が市民の安全を守るために不可欠であると認識し、引き続き防災意識の向上に取り組む姿勢を示した。
今会議の閉会時には、議員の表彰も行われ、長年の功績が称えられた。これにより、議員の労を労う一面も見られた。市議会の活動を通じて、地域の発展がさらに促進されることが期待されている。