令和5年3月の西海市議会定例会において、市営住宅の管理や防犯カメラの設置が重要な議題として取り上げられた。
最初に、市営住宅の管理に関する質問が行われた。議員は、「市営住宅の廊下や階段に設置されている手動スイッチ式の照明器具が消し忘れによってつけっぱなしになっている」と指摘し、これを改善するために「人感センサー付のLED照明器具へ早急に交換する必要がある」と訴えた。市長は、これに同意し、「今後も故障時にLED照明への交換を進めていく」と述べ、ゼロカーボンシティへの取り組みの一環であると強調した。市は2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指して活動中であり、照明器具のLED化はその重要な一歩と位置づけている。
次に、家庭用防犯カメラ設置についての質問が続いた。市民の安全を守るための防犯カメラの設置が求められたが、市長は「プライバシーの侵害など、慎重な配慮が必要」としながらも、防犯カメラ設置の必要性を認めた。さらに、「まずは公共の場に優先して設置を行い、その後市民ニーズを把握しながら進めていく方針だ」と述べ、住民の協力を仰ぐ意向を示した。
さらに、行政区長からの要望書に関する質疑も行われた。議員は、要望の進捗を区長に通知することや、実施可能な理由を詳細に説明することの重要性を指摘した。市長は「今後、要望書への回答を工夫し、進捗報告を行けるよう改善を図る」と答えた。これにより、行政区長と市民の信頼関係の構築に向けた努力を続けることが強調されている。
この議題に関して強調されたのは、地域の声を反映させることの重要性である。市は、レスポンスをより改善し、区長が市民に対して丁寧に説明できるよう配慮していく方針である。
総じて、市は安全安心なまちづくりに向けた各種施策を推進し、地域の意見を大切にする姿勢を示している。市民と行政が連携しながら、安全で快適な生活環境の実現に努めていく多くの期待が寄せられている。