令和5年3月定例会で、みどりの食料システム戦略と本市の観光振興についての取組が報告された。
まず、みどりの食料システム戦略について、長崎県は「環境負荷低減事業活動の促進に関する基本計画」を策定し、全21市町が協力して持続可能な食料システムを構築する目標を掲げている。本市は、その計画に対し特に意義を示すことはなかったが、今後の特定地域設定に基づき、農業者との協議を行い必要な施策を進める意向を示した。
市の農業者を支援するプログラムも進めており、長崎西彼地域農業振興協議会ではイチゴ栽培における防虫施策や堆肥の活用が実施されている。市は特に、地域の廃棄物を資源として有効活用し、循環型農業を推進する姿勢を強調した。
次に地域資源を活かした観光振興の取り組みが報告され、地域資源の体験型活用に向けた勉強会が開催された。参加者は、竹林整備など地域住民が主体となる観光施策に対する期待を示し、これらの活動は地域の課題解決にもつながると評価された。
地域資源を活用するため、特に宿泊施設の充実や体験プログラムの整備を進め、来訪者の拡大を図る考えが示された。市はまた、若林アドバイザーの協力を得て、農業や漁業など地域の魅力を活かした新たな体験型観光のモデルを開発する方針だ。
さらに、市では新規就農者の獲得に取り組んでおり、今後も持続可能な農業と地域振興を目指した事業の実施が期待される。特に、竹林整備の取り組みは地域資源の非常に良い活用法であり、今後の進展が注視される。