令和4年第3回西海市議会臨時会が10月14日に開会され、重要な議案や報告が上程された。
初日には、会期の決定や会議録署名議員の指名が行われた。この臨時会は10月14日から25日までの12日間に渡る。
議案第46号では、令和3年度西海市一般会計決算認定が審議された。岡浦善彦予算決算常任委員長は、報告の中で「ふるさと西海応援寄附金の決算額が前年よりも大幅に増加した」と述べ、職員の努力を評価した。特に、寄附金額は8億5174万8000円に達し、昨年度との差が強調されたものの、事務遅漏については監査委員から指摘された問題があるため、職員のコンプライアンス強化が求められるとされた。これに対し討論や質疑はなかった。
続く報告第28号では、社会教育課の公用車事故に関する損害賠償についての報告が行われた。杉澤泰彦市長が事故の経緯を説明し、事故が発生した際には相手方への賠償が決められたことを伝えた。作中修社会教育課長が補足説明を行い、事故の発生原因は確認不足であり、バックモニターがない車両であったため100%の責任を負ったことを説明した。議員からの質疑では、バックモニターやドライブレコーダーの設置を求める意見が出された。
また、同意第2号として西海市教育委員会委員の任命が提案され、武宮智氏を後任委員として選任することが決議された。市長は武宮氏の経歴や適任性を強調し、議会から異議がなかったことが裏付けられた。
最後に、議案第60号として令和4年度一般会計補正予算が上程された。市長がその詳細を説明し、コロナ禍による影響を考慮した内容で総額238億2123万5000円に達した。特に生活支援のための緊急支援給付事業が盛り込まれたことが確認され、質疑もなく原案が可決された。
次回の本会議は10月25日に開催される予定である。今回の議会では、市の財政運営や事故防止策に関する重要な議論がなされたことが特徴であった。特に市の教育や安全対策に対する意識が高まる中で、議会での情報共有と意思決定がどのように進展するか注目される。