令和6年第1回西海市議会定例会が3月7日に開かれた。議会では、数件の重要議案が審議され、注目を集めている。
初めに、議員たちが注目したのは、議案第24号「西海市敬老祝金支給条例の一部を改正する条例の制定について」の撤回である。杉澤泰彦市長は、改めて条例の趣旨を再検討し、受給者やその関係者への配慮が必要であるとの判断から撤回したと説明した。この改正の意図は、77歳の支給を廃止するものだった。
議案第24号の撤回は、参加議員から異議なく承認された。次に、議案第11号から議案第37号までの26件が一括上程されるも、議員からの質疑はなかったため、いずれも所管の常任委員会に付託されることになった。その中には、育児休業に関する条例改正案も含まれていた。
さらに審議されたのが、議案第38号「工事請負変更契約の締結について」と議案第39号「西海市過疎地域持続的発展計画の変更について」である。この2つの議案は、地滑り災害の復旧工事に関するもので、運搬処理費の増加に伴う契約変更が主な理由である。
渕瀬栄子議員は、工期に影響が出ないかを心配し質問した。高見司農林緑推進課長は、現時点で工期はほぼ95%完成しており、延長の見込みはないと回答した。議案に対しては質疑もなく、それぞれの常任委員会に付託されることが決定された。
今回の会議では、議案の撤回や一括上程が議事の中心で、議会始まって以来の議論が展開された。次回の会議は3月22日に予定されており、今後の展開が注目される。