令和元年第4回西海市議会定例会が11月29日から12月13日までの15日間、開催される。
開会初日には、会議録署名議員の指名や会期の決定、諸報告などが行われた。特に、市道蛎浦線で発生した物損事故についての報告が注目を集めた。
市道蛎浦線の物損事故は、清掃事業者の車両が側溝のグレーチング蓋を通過する際にはね上がり、車両の燃料タンクや固定ベルトが破損したもの。この結果、約8万8,434円の損害賠償が発生し、和解が進められた。
建設部長の十九本和敏氏は、事故の発生状況について説明した。彼は、「グレーチングは通常はね上がらない設計になっているが、特定の状況で、グレーチングの角が外れてしまった」と述べた。この事故に関しての過去の苦情がなかったかという議員の質問に、部長は「そのような情報はなかった」と回答した。
議員たちはこの事故に関して、迅速な点検と安全管理の重要性を訴えた。特に、議員の平井満洋氏は、過去にも似たような事故があったことを指摘し、「徹底した点検が必要である」と強調した。
これに対し、十九本建設部長は、今後の安全対策として、より頻繁なパトロールと情報収集を行うことを約束した。これは市民の安全を守り、再発防止に繋がる重要な施策となる。
また、議案第75号から第97号までの23件についても一括上程が行われ、特に西海市職員の給与や、会計年度任用職員の報酬に関する条例の改正が提案された。市長の杉澤泰彦氏は、改定の目的に言及し、「若年層の職員の給料月額を見直し、公務員給与の均衡を図る必要がある」と述べた。