令和4年1月17日、西海市議会は臨時会を開催し、複数の議案を審議した。議案には環境政策課の公用車事故に関する損害賠償案件や一般会計補正予算が含まれている。
初めに会期の決定が行われ、会期は1日間とされた。
次に報告第1号が上程され、杉澤泰彦市長が環境政策課公用車の事故について詳しく説明した。それによると、事故は令和3年10月22日に市役所駐車場で発生し、損害賠償の額を定めたとのこと。平井満洋議員は、事故報告の際に市職員の名前が公開されないことについて疑問を呈し、「市の方の名前は出さない理由があるのか」と質問した。
この質問に対し山添秀士総務部長は法的な観点から、市職員の名前を出す必要性はないとの見解を示した。議会内では事故の予防策について意見が交わされ、打田清議員は公用車利用時には可能であれば2名で行動するよう提案した。
続いて報告第2号が上程され、令和3年度の一般会計補正予算案についても詳細に説明された。ここでは、コロナ禍における経済支援として子育て世帯への特別給付金が支給されることが報告された。
その後、議案第1号「工作物収去等請求事件に関する訴えの提起について」が上程された。本件については、公共物に無断で設置された工作物の撤去を求めるもので、当局は繰り返し撤去要請を行った結果、訴訟に至った経緯が説明された。議会内では、訴訟の必要性が成り立った背景が慎重に議論され、市民を相手とする訴訟提起の難しさが指摘された。
最後に、令和3年度一般会計補正予算(第8号)に関しても議論が展開された。補正予算には、長崎オランダ村の施設改修事業に関連する予算も含まれており、今後の協議の必要性が強調された。市長は、補修が急務であると述べ、必要な投資であると強調した。
議案は最終的に可決され、西海市議会は無事に臨時会を終了した。市民生活に即した重要な議案が承認されたことで、今後の施策が期待される。