令和4年7月25日、令和4年第2回西海市議会臨時会が開催された。議題には、重要な補正予算や条例改正案が上程された。
議会では、議案第38号「令和4年度西海市一般会計補正予算(第3号)」が中心的な議案として取り上げられた。杉澤泰彦市長が提案理由を説明し、コロナ禍や原油高騰による影響を受けた市民生活への支援策が盛り込まれていることを強調した。
市長は、「福祉・医療分野や農林水産業への支援を強化し、市民の生活を守る方針である」と述べ、予算案に1億8,558万2,000円を追加することを説明した。主な支出は、原油価格の高騰に対する緊急支援事業や宿泊業の振興策が含まれ、市民からの期待が寄せられている。
質問に応じた渕瀬栄子議員は、一般会計補正予算が市民生活に与える影響の大きさを指摘し、具体的な支援内容に関しさらに詳しい説明を求めた。これに対し、市長は「全職員に対する倫理観の見直しを図り、市民の信頼回復に努める」と応じた。
次に、議案第41号「西海市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改正する条例」が議論を呼んだ。この議案は、市職員の不正利用が発覚した事案に対する処分を目的とするもので、市長および副市長の給与を10%減額することが提案された。市長は、全容解明を待つことなく意思決定を行った理由として、市民への謝罪と信頼回復を挙げた。
議論の中で、渕瀬議員は「不正が発生した背景を考慮し、給与減額は妥当か」と疑問を呈し、さらなる処分の選択肢を残しておくべきだとの見解を示した。これに対し、田川正毅議員や平井満洋議員は、賛成の立場を取り、迅速な対応を評価する姿勢を示した。
最終的に、全ての議案が原案通り可決されたことにより、議会は円滑に進行し、閉会された。議会では市民生活を守るための様々な施策が採決され、今後の経済・社会の安定に向けた対応が期待される。