令和2年第2回西海市議会定例会が6月12日に開会した。
会期は本日から6月25日までの14日間と決定した。
議会では、教育長の渡邊久範氏による所信表明が行われ、教育施策の充実を強調した。
知識・徳・体のバランスの取れた教育を推進するとし、新型コロナウイルス感染症に伴う社会情勢の変化に対応する必要性を述べた。
教育の方向性について、「主体的に学ぶ力の育成」を掲げ、特に国語力の向上に力を入れるとした。
「西海学」といったふるさと教育を通じて、子どもたちの地元定着を図る意向を示した。
続いて、令和元年度の繰越計算書についての報告があり、市長の杉澤泰彦氏が、一般会計の繰越額が12億37万9,000円であることを説明した。
それに対して議員から、繰越しを減らすための努力や、入札不調となった工事設計の見直しに要する日数について質問が出された。
渕瀬栄子議員は「当初に計上された事業が多い」と指摘し、繰越しの努力の状況を尋ねた。
これに対し、総務部長の山添秀士氏は、繰越しをしないための施策として各部門に協力を要請しながら進めていると返信した。
また、議会では西海市農業委員会委員の任命同意について議論し、計19件が一括で報告され、議会からの同意を得た。
候補者は農業に関する豊富な経験を持つため、適任であるとされている。
さらに、杉澤市長は新型コロナウイルス感染症に関連した各種条例改正案についても提案した。
介護保険や市民健康保険税の減免措置が盛り込まれ、多くの市民にとって影響の大きい内容である。
法改正を受けた改正内容は、特に国民健康保険や介護保険に関わる世帯への配慮が示されている。
財政関連では、予算の補正に4億6,224万5,000円を追加し、総額257億5,307万8,000円となる。
今後の施策としては、引き続きコロナ対策に関わる給付金や教育環境整備のための予算が含まれ、議員からもその必要性が強調された。
最後に、次回本会議は6月16日午前10時から開催される予定である。