令和3年5月14日に、西海市議会臨時会が開催され、議長、副議長の選挙が行われた。議長に選任されたのは、宮本一昭議員である。彼は挨拶の中で、コロナ禍における市の取り組みや地域の課題を真摯に受け止めて、議会を公正かつ円滑に運営する意向を示した。
副議長には、朝長隆洋議員が選ばれ、その就任挨拶でも市民と協力し、西海市の発展に尽くす姿勢が強調された。今回の臨時会では、常任委員会委員や議会運営委員会委員、選挙管理委員会委員の選任、および介護保険関連の条例改正など、多くの議題が上程された。
特に目を引くのは、令和2年度の一般会計補正予算に関する報告であり、コロナ対策としてのいくつかの予算が承認された。杉澤市長が報告した内容では、新型コロナウイルス感染症への対策として、国民健康保険税の減免規定が続くことや、介護保険事業における支援策が述べられ、さらなる地域医療の充実が図られていることが明らかにされた。
加えて、報告第19号においては、一般会計における新たな経済支援策として、子育て世帯への生活支援特別給付金の創設が承認された。これにより、低所得の子育て世帯に対する経済的支援が、今後さらに拡充される見通しである。
議会の運営においては、さらなる円滑なコミュニケーションや地域への配慮が求められている。特に、コロナウイルスの影響を受けた市民に対する支援の重要性が議論され、意見交換がなされた。議員各自が市民の声に耳を傾け、実効性のある政策の実施に向けて、共に取り組む姿勢が求められていることが強調された。