令和5年12月西海市議会定例会では、市政一般質問が行われ、特に雹被害や公共交通に関する質問が目立った。
最初に、旧長崎オランダ村Cゾーンについて、平井満洋議員が質問した。市長の杉澤泰彦氏は、このエリアについて民間による利活用を考えていると述べた。実際、評価額は土地が約9,100万円という結果が出ており、市としても慎重に対応する意向を示した。
次に、雹による農作物や畜産施設への影響についても議論が交わされた。特に、今年の10月27日に発生した雹害が大きな問題となり、被害を受けた農家への適切な支援が求められている。西川勝則議員は、補助金の額が少ないのではないかと指摘し、より手厚い支援を求めた。他の議員もこの意見に同調した。
また、地域公共交通の計画では、さいかいスマイルワゴンの利用促進が課題として挙げられた。市長は利用者数を増やす必要性を認めながらも、これ以上の増加が民業圧迫につながる恐れがあるため、慎重に進めていく意向を示した。
旧崎戸総合支所および旧西海総合支所の跡地活用に関しては、駐車場としての利用が主に計画されている。西川議員は、この跡地を新たな公共施設として活用する提案をし、市長も選択肢として考えることを示唆した。
最後に、市政運営の透明性や市民との対話を重視する姿勢を示し、今後のまちづくりに力を入れる意向を示した杉澤市長。市民からのニーズを反映した施策の実現が期待される。