令和2年9月24日、令和2年度第3回西海市議会定例会の中で、市道に隣接する民有地の樹木伐採や教育政策などが議題に上がった。特に田川正毅議員が提起した樹木の伐採に関する質問は、多くの議員から関心を寄せられた。
田川議員は、「市道や農道に生い茂る樹木の伐採は重要な課題である」とし、特に危険木の伐採に関して市の取り組みを強化する必要があると強調した。市長の杉澤泰彦氏は、この点について「市道に関しては樹木の支障木を伐採している」と語り、支障木がある場合は所有者に対し伐採を依頼することや、緊急時には市が伐採する体制を取っていると述べた。
また、田川議員は長崎県立西彼杵高校の存続およびその独自の教育についても言及した。市長は、「教育の質を向上させるために地域と連携し、中高一貫教育の実施を検討している」との考えを示した。さらに「学校の魅力を向上し、定住促進につなげる取り組みが重要である」とも述べた。
松島火力発電所に関しても議論が交わされた。田川議員は、国の方針に基づく石炭火力発電所の休止が西海市に与える影響について懸念を示した。杉澤市長は、「情報収集を進め、発電所の存続に向けた努力を続ける」との方針を示した。
新型コロナウイルスに関連する行動指針の制定についても意見が交わされた。市長は「国や県のガイドラインに基づき対応を進めているが、状況によって柔軟に対応する必要がある」と強調した。全体として、議会は地域の安全と教育の質を確保するために、さまざまな提案や意見を取り入れる姿勢を見せていた。