令和2年9月16日に開催された、西海市議会の定例会では25件の議案が一括上程された。主要な議案は、昨年度の決算認定や新たな条例の制定に関するものであった。
議案第57号「令和元年度西海市一般会計決算認定について」について、渕瀬栄子議員から質問があった。特に心の教室相談事業に関する相談件数が昨年度に比べて大幅に減少したことが問題視された。渡邊久範教育長は、相談員の配置が半数に減ったことが要因であると考察する。
相談件数は、例年13,436件から8,820件に減少し、その背景には相談員の在校日数の減少や、社会的情勢の影響があったと述べた。今後は、相談員の増員も視野に入れ、より多くの相談機会を子どもたちに提供することを検討していく意向を示した。
次に、議案第66号「令和元年度西海市工業用水道事業会計決算の認定について」も質疑を受けた。渕瀬栄子議員は、経営戦略策定の進捗や配水管の老朽化対策について尋ね、市長の杉澤泰彦氏は策定中であることを明言した。市の水道部長、福田龍浩氏は、現在資産状況の調査を進めており、10月に協議を始める予定であると報告した。
市長や教育長は、地域の子どもたちに安全で快適な環境を提供するための施策を継続的に進める方針を強調した。また、議案は各常任委員会に付託され、次回の会議は9月23日に予定されている。議会全体を通じて地域の福祉と教育に関する重要な議題が取り上げられたことが確認された。