令和2年、9月の西海市議会定例会が開催され、議員たちは市政の重要課題について議論を交わした。
まず、宮本一昭議員が救急搬送体制の整備について質問した。
西彼町南部の救急搬送が遅れ、命の危険にさらされるケースが多いと訴えた。
杉澤市長は、佐世保市の消防局が24時間体制で対応しているものの、南部地域での救急車の遅延を認識していると述べた。
また、県内の消防広域化推進計画が未だ具体化していない現状についても言及した。
次に、社会体育施設の整備についての話題が取り上げられた。
宮本議員は、地域の社会体育施設、特にテニスコートの整備の必要性を強調し、安心して利用できる施設の整備を求めた。
杉澤市長は、施設の補修について計画を進めているが、地盤沈下解消には多額の費用がかかることを説明した。
教育長は、応急的対応をできるだけ早く進める考えを示し、地域住民の利用促進についても言及した。
次に、新型コロナウイルス感染者への人権侵害防止策について、宮本議員は条例制定の考えを問うた。
杉澤市長は、これまでの広報活動を通じ、偏見や差別の防止に努めていると述べたが、条例制定については慎重に進める意向を示した。