令和4年第4回西海市議会定例会が12月2日に開会した。議会では、市立図書館の会計年度任用職員の報酬未払い問題が取り上げられ、遅延損害金についての報告が行われた。市長の杉澤泰彦氏は、報告の中で、未払いとなった賃金を12月に市から支払う計画であると発表した。
本会議では、議員からの質疑も行われた。渕瀬栄子議員は、今回の未払い報酬について自発的な請求がなかったことから、他の職員への支払にも影響を及ぼすのではないかと指摘した。さらに、請求するための手続きが不透明であったとの懸念も示された。
市の教育次長を務める山口英文氏は、給与未払いの情報を元に職員に通知し、支払いに関する手続きを進めたとしている。このプロセスの中で、生じた遅延損害金についても支払う意向を示した。尚、報告は月内に行われる予定である。
議案の審議においては、職員の定年引き上げや給与に関する条例の改正が提案された。杉澤市長は、「西海市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する条例」において、地方公務員の定年引き上げに関する必要な措置を講じると述べた。また、議案第63号の給与関連条文の改正についても、国の勧告に基づいて検討していると強調した。
さらに、会期においては12月16日までの15日間と決定され、様々な議案が上程された。今後の審議では、財産取得に関わる契約の変更や公共施設の設置に関する条例改正なども含まれており、市政の重要な決定が影響されることが期待される。議会は、今後もこの問題について継続的に審議を行う。