令和2年12月10日に開催された第4回西海市議会定例会では、41件の議案が一括して上程された。
本会議では、特に職員の特殊勤務手当や国民健康保険料に関わる条例改正が焦点として取り上げられた。特に、議案第116号では常勤特別職の給与を10%減額する方針が報告され、田崎耕太総務文教常任委員長はこの変更について「支給額は正確に見直しを行う必要がある」と述べた。
また、西海市内二つの公園の設置及び管理に関する条例改正も話題に上がった。特に議案第86号の七ツ釜鍾乳洞公園では、入場料金を520円から1,100円に引き上げる改正が承認された。これについて、渕瀬栄子議員は「市民に憩いの場を提供するという観点から、大幅な引き上げは妥当ではない」と反対の意向を示した。
加えて、複数の指定管理者の交代や指定方針に関する議論も活発に行われた。田川正毅産業建設常任委員長は、各施設において「現在の厳しい経済状況を考慮し、市における方針を明示し、管理する必要がある」と指摘した。市長・執行部はこれらの指摘を受け、見直しを行う意向を示している。
さらに、追加日程として岩本利雄議員の辞職に関する議題も上程され、新たな議会運営委員会委員の選任が行われる運びとなった。開催最後の部分で、市長は議会での運営改善や、議員との連携を強調し、議会の円滑な運営に向けた信頼関係の確立を訴えた。
定例会は賛成多数の結果を受けて、すべての議案が可決され、円滑に終了した。