令和5年12月6日、西海市議会では定例会が開かれ、ケア労働者の処遇や指定管理者制度の改善、消火栓の課題等が議論された。
特に、ケア労働者の処遇改善について、渕瀬栄子議員が330名を対象に行ったアンケート結果が報告された。人手不足については、86名が認めており、仕事の実感としては、処遇改善に満足していると回答したのは36名であった。その一方で、47名は実感できておらず、結果的に人手は足りていないという現状が浮き彫りとなった。これに対して、市長は、収入向上のための施策について研究が必要との見解を示した。
次に、指定管理者制度の運用についても言及があり、指定管理者からの要望はあるものの、物価高騰に伴う支援が行われていない現状が明らかになった。市は協定書に基づいて協議をする姿勢を強調し、具体的な支援が求められているとの見解が示された。
さらに、消火栓の問題に関しては、経年劣化による使用困難なケースが増加していることが指摘された。担当課からの報告によれば、消防団からの意見を基に必要な更新や修繕を行うとのことだが、利用者が迅速に対応できるように基準とマニュアルの整備が求められている。
これらの問題は、決して個別の課題ではなく、地域の安全と福祉に繋がる重要なテーマである。西海市全体での取り組みが期待される。