令和5年9月8日、午前10時に西海市議会の定例会が開かれた。今回の会議では、重要な議題が多数上程された。
中でも注目されたのは、「西海市平島簡易郵便局における現金自動預け払い機(ATM)の継続設置を求める決議」である。この決議は、浅田直幸議員が提案し、平島簡易郵便局に設置されているATMの撤去が2024年3月に予定されているとの情報を受けて提出された。平島簡易郵便局は、この地域において唯一の金融機関であり、住民の生活基盤として重要な役割を果たしている。
浅田議員は「ATMの撤去は島民の生活に多大な影響を及ぼし、混乱が発生する可能性がある」と強調し、ATMの継続設置を関係機関に求めることを決議した。議会では、質疑もなく提案が承認され、決議案は原案通りに可決された。
また、「西海市情報通信技術を活用した行政手続の推進に関する条例の制定」についても議論が交わされた。これを受けて、市のデジタル化に向けた取り組みが進められ、行政手続の効率化が期待されている。
続いて、令和4年度の一般会計決算認定について、議案が上程され、財務に関する健全性が確認された。また、令和5年度の一般会計補正予算に関する議案も提案されており、特に住民へのサービス向上が打ち出されている。
さらに、日程第19および第20には、工事請負契約の締結に関する議案があった。これには、市道雪浦平坦線の橋梁撤去工事が含まれ、特に安全対策に重点が置かれている。市長の杉澤泰彦氏は「市民の安全を確保するための工事契約が必要である」と説明した。
本日の会議ではすべての日程が終了し、次回の本会議は9月22日、午前10時から行われる予定である。議員は、次回に向けての準備に取り掛かる。