令和元年第3回西海市議会定例会において、市政一般質問が行われた。平井満洋議員は、4項目にわたる質問を投げかけ、それぞれの課題に対する市の対応が問われた。特に、「さいかいほっと券」について、市の販売実績が示され、通常版と高額版それぞれの購入実績と、公平性についての考察がなされた。
平井議員は今年のさいかいほっと券の販売について、通常版が7,500セット、高額版が250セット完売したと述べる。市長の杉澤泰彦氏は、通常版について当選率76.4%、高額版が58.8%であったと追加した。平井議員は、公平性についての疑問を呈し、高額版のような大きな購買力を持つ市民に対する配慮が求められるのではないかと指摘した。市長も、プレミアムを利用促進し、高額商品券を販売する狙いがあったと理解を示したが、最終的には市民の意見を踏まえて今後の運用を見直す必要があると強調した。
続いて、平井議員が取り上げた西海市汚泥再生処理センターについて、市長は昨年度調査結果をもとに地すべり防止対策が計画されていることを明らかにした。今後も引き続き、地すべりの進行を抑制するために必要な対策を講じる考えを示した。
また、長崎オランダ村をテーマに、平井議員はリニューアルオープンの計画や市との連携について質問。市長は、長崎オランダ村の新たな管理体制や連携についての情報交換が行われている現状を述べ、今後のイベントへの協力を強化していきたいと示唆した。
さらに、職員給与に関する質問では議員報酬の見直しについても市長の意見が求められ、財政的な公平性も考慮された対応の必要性が感じられた。市長は、職員のスキルアップと市民への丁寧なサービスが今後の給与水準に影響することを強調。
総じて、今回の一般質問は市政の多岐にわたる課題を浮き彫りにし、西海市の未来について深い議論が必要であることを改めて印象づけた。市が直面する課題に対し、実際に住民と向き合う姿勢を持ち続けてほしいとの期待が寄せられている。市民の声をしっかりと受け止め、今後の施策に活かしてほしいと願われている。