令和5年9月定例市議会の中で、江川美津子議員が五島市ゼロカーボンシティ計画について重点的な質問を行った。
この計画で複数の目標が掲げられており、2030年度までにCO2排出量を50%削減するというのが中心的な柱となっている。江川議員は、再生可能エネルギーの活用を通じてこの削減目標を達成する可能性について質問した。市長の野口市太郎氏は、計画の実現には市民や企業との協力が不可欠であると強調し、利用可能な地域資源の有効利用を促進する考えを示した。さらには、環境省が所管する脱炭素先行地域づくり事業を活用し、再生可能エネルギーの導入を進めていく意欲を見せた。
教育関連の質問では、独立した施設整備状況やタブレット端末の持ち帰り学習の進捗が焦点となった。江川議員は、子供たちが公平な学習環境を持つためのWi-Fi環境の整備について言及し、整備状況を確認した。
介護行政に関しては、山田洋子議員が五島市の介護人材不足問題を指摘し、介護サービス施設の廃止および休止に至った背景について質問した。福祉保健部長の今村晃氏は、介護人材の確保が引き続き重要であるとし、自治体の取り組みと地域社会の協力が必要であると述べた。
さらに、谷川等議員は子供の貧困対策について質問し、五島市が行う生活支援の実施状況について問い合わせた。両部長は、支援金を活用し、地域の非営利団体との連携を通じた支援策を強化していることを説明した。特に食の支援に対するニーズにも耳を傾けているとし、地域での子育て世帯のサポートが今後の課題であるとした。
また、交通安全や防犯カメラ設置についても議論された。教育長の村上尤憲氏は学校における防犯カメラの設置状況と、その目的について述べ、地域安全対策にも引き続き取り組む必要性が示された。