令和5年3月定例会が行われ、複数の議案が審議された。
中でも特に注目されるのは五島市の個人情報保護に関する法律施行条例の制定である。この議案に関し、江川美津子議員は「法律に則った保護が実施されるのか」と質問し、総務企画部長の大賀義信氏は「情報保護の重要性を強調した」と述べた。
また、給与に関する条例の改正も取り上げられた。江川議員はその増額根拠を問うた。大賀氏は「市の経済発展に伴う必要性から見直しを行った。2%の増額は審議会の結論によるもので、市政発展への期待を込めたものである」と返答した。
さらに、奈留総合グラウンドや三井楽芝生広場の廃止に伴う活用案についても議論が行われ、「地域資源の有効活用が求められる」と江川議員が述べたが、米山尚志地域振興部長は、具体的な活用案はまだ策定中と明言した。
繁敷ダム管理条例に対しては、長崎県との管理契約があるものの、その内容が古いことから新たに条例を定める必要性が指摘された。角野隆産業振興部長は、「農業用水の充実と業務改善につながる」と期待感を示した。
予算関係では、令和5年度の予算案が説明され、特に一般会計と各特別会計の収支計画について質疑が続いた。江川議員は「市民にとって有益な使い道が求められる」と強調、今後の議論に期待を寄せた。