令和2年12月定例会では、五島市のさまざまな議案が審議された。
議案第156号に関して、一般会計補正予算において、特に救急活動防護服整備事業についての質疑が多かった。議員の橋本憲治氏が、救急隊員のコロナ感染防止のため、早急な防護服整備が必要と訴えた。これに対し、消防長の今村威徳氏は、在庫不足により今年度の納入が難しいとの理由を説明し、再利用タイプの防護服については、数百回利用できるものとしながらも、感染リスクを軽減するためには使い捨てタイプが必要であると強調した。
また、ふるさとづくり寄付金事業についても議論が展開された。網本定信氏が寄附総額の見込みや返礼品の人気について質問すると、総務企画部長の久保実氏は、昨年の寄付額をベースに見込みを立てており、現在の寄付額は1億2,857万4,202円であることを明言した。特に人気の返礼品には鬼鯖鮨やのどぐろ入りの一夜干しが挙げられた。
また、避難所での新型コロナウイルス感染症対策についても質疑が行われた。各避難所への物資の振り分けについて、事務経費を考慮した対策が必要であるとの見解が示された。それに対し、部長は、避難所の空きスペースを調査し、必要な備蓄を考慮していると答えた。
このように、議案第156号を中心に五島市の防災対策や寄附事業が議論された。本会議は控えめだが、重要な議題について議論されたことが見受けられ、続けて審査が行われる。