令和3年3月の定例会が開催され、議員たちが新型コロナウイルス感染症対策や市政の重要な課題について質問を行った。本会議では、各議員が幅広いテーマについて質問したが、特に新型コロナウイルスワクチン接種事業や市有財産の処分問題が注目を集めた。
椿山恵三議員は、玉之浦花き栽培施設を10円で売却した件について強い疑問を呈した。市長の野口市太郎氏は、適正な価格でないという監査委員の意見を受け止め、譲渡の際には予算や今後の方針を照らし合わせながら適切な司法判断を行う必要性を強調した。
また、片峰亨議員は、緑丘小学校周辺の道路整備計画について言及。安全対策が急務であるとし、取組の進捗状況や改善案を求めた。市長からは、現場の状況を踏まえた慎重な判断が行われていることが説明された。
相良尚彦議員は、五島市の新型コロナウイルスワクチン接種計画について質問した。市長は、接種券を発行する準備が整いつつあり、高齢者の接種が優先されることも示した。また、ワクチン接種率の目標設定についても過去のインフルエンザ接種実績を参考にし、より多くの市民への接種を促す方針を強調した。
さらに五島市はゼロカーボンシティ宣言を行い、市内の再生可能エネルギーの導入を推進する方針を示した。特に、洋上風力発電と潮流発電の進捗状況に関して市長は、関係者と協力しながら実現に向けた意欲を示した。