令和5年12月定例会では、市政に関する多岐にわたる質問が行われた。
まず、小中学生の不登校問題について、「相良尚彦議員」が五島市の不登校実態調査について質問。「教育長の村上富憲氏」は、小学校での不登校児童数は14名、中学校で48名と報告した。特に中学校における不登校の増加が懸念されており、不登校を予防するための取り組みが必要であると述べた。
続いて、「相良議員」は2040年問題に対する地域共生社会の構築について質問。「福祉保健部長の今村晃氏」は、五島市の高齢化率が41.92%と非常に高いことを紹介し、高齢者の社会参加を促進する施策の必要性を強調した。
また、農業を守る収入保険特例制度の導入について、「相良議員」はこの制度が農業経営に与える影響を質した。特例制度では収入保険の条件が緩和され、加入しやすくなる点が説明された。さらに、男性へのHPVワクチン接種についても言及があり、今村氏はその意義と必要性を述べた。
カネミ油症事件については、「片峰亨議員」がその早期解決を求める意見を持ち掛け、未認定被害者や二世、三世への対策が問われた。「市長の野口市太郎氏」は、国に対して救済策の強化を求める要望が重要であると共に、今後も被害者支援に取り組む姿勢を示した。
買物難民、交通難民対策についても言及があり、「片峰議員」はライドシェアや地域内の移動手段の重要性を訴えた。「市長」はその効果を認めつつ、玉之浦地区での具体的な施策検討を約束した。
観光資源としての「ハチクマの渡り」についても「片峰議員」が意見を述べ、地元の人々の認知度を高め、観光客の交流を促進するよう求めた。