令和3年第1回五島市議会臨時会が開かれ、主要な議案が採決された。特に新型コロナウイルスの影響を受けた経済対策の議題が重要視された。
市政報告では、野口市太郎市長が新型コロナウイルス感染症の対応について説明した。県内で感染者の増加が見られるなか、外出自粛などの対策を周知し、市民に対する協力を呼びかけた。特に、営業時間短縮要請を受けた店舗には協力金が支給されることも明らかとなった。市では、この対策に関連する予算を含む令和2年度五島市一般会計補正予算(第9号)が承認された。
また、新型コロナウイルスワクチン接種についても言及された。接種は医療従事者を優先する方針が示され、今後の接種予定についても説明があった。接種に際しては、住民に正確な情報を提供し、混乱を避けるための努力が必要とされている。具体的には、クーポン券が3月中旬から順次発送される予定であり、接種は4月以降に始まる見込みだ。
加えて、工事請負契約の変更については、河川改修工事の工法変更が承認された。地盤の硬さから、当初の計画に変更が生じたため、契約金額が増額されることとなった。議論においては、地元業者による施工が期待され、地域雇用の維持にも寄与する旨が強調された。これに伴い、新図書館整備事業にも土壌調査に関する議題が取り上げられ、適切な対応が求められている。
議会では今回、出席議員が16名で、1名が欠席し、全体として活発な質疑が行われた。質疑の中では、接種率向上や経済対策についての具体策が議論され、市民へ向けた情報発信の重要性が再確認された。新型コロナウイルスワクチン接種の実施には、十分な準備が求められることから、今後も関係機関との連携が不可欠である。